島の思い出

だいぶ前に訪れたのですが、忘れられない島があります。

場所は四国の瀬戸内海でアートの島と呼ばれる直島を初めとした近隣の島々で

4年に一度、 瀬戸内国際芸術祭というアートの祭典があります。

もともと直島の発足はベネッセが直島の島民の方々に直島をアートの島にしようと何年もかけて説得したのが始まりとのこと。

そして、 東京や大阪に住んでいた都会の人々が直島を移住先にする流れがあり、 住んでいて面白い島ともいわれています。

私自身だいぶ昔ですが、東京から地元の実家に1時期戻った時期があって、 なかなか転職が決まらず

どうにもならないときにふと、東京から直島に移り住んだ人の話を思い出して、

ちょうど瀬戸内国際芸術祭で小豆島がホテルの仲居さんを募集していたのをきっかけに出稼ぎに行ったことがありました。

そこに出稼ぎに来ていた人たちは日本で出稼ぎをしてお金を貯めては 再び海外にバックパッカーで行くという人が殆どで、

話していてすごく刺激になって楽しかったのですが、皆小豆島の仕事が終わったらオーストラリアやハワイに旅に出るという人や、

実家が横浜で海外はもう十分行ったし、都会の地元に戻るつもりはなく小豆島が好きだからこのまま残って小豆島でゲストハウスを開きたいという人もいたり。

なかなかユニークだったのを覚えています。

小豆島にもたくさんのアートがあります。

瀬戸内国際芸術祭の島々で行ったのは出稼ぎの小豆島含めて直島、豊島なのですが、

かなりのアート作品の写真があるのでまた書いたときにでも載せます。

1000年以上の時を重ねても生き続けるオリーブ。

ちょうど小豆島国際ホテルから近い島の図書館があって、そこで映画の視聴ができたのですが

何の因果か、ディズニーの並びが多いなかでなぜか赤目四十八瀧心中未遂があって、存在は知っていたけど内容がハードそうで見てなかった映画。

なんでこんな離島である小豆島の図書館に?と見てみることに。

内容はざくっとですが主人公の女(寺島しのぶ)がどうしようもない兄の借金のカタにやくざに売られて、水商売をせざるを得ない状況に。

女はこの世に居場所がないと諦めてる男(大西志満)と逃げるのですが、

最後、まだ将来があるはずの男をわざと自分から突き放して去っていくというストーリーでした。

なかなか地元で職に就けず結構疲れていた私にわざと見せたのかなあという不思議な出来事でしたw

しかも数日後に島でできた友達らと小豆島観光したのですが、

小豆島はお遍路さんのルートの一つでもあり、なかなかハードな断崖絶壁に近い坂を皆でヒイヒイ登った先に見た夕焼けが素晴らしく綺麗で。

そして、 小豆島も始め豊島に行った際もびっくりしたんですが、休みの日にとぼとぼ坂道を歩いていると必ず島の人が誰かしら声をかけてくれて 車に乗せて目的のアートまで乗せてってくれたこと。

さらに驚くことにその時乗せてくれたのが島の漁師さん、 喫茶店を営むおばあさんだったりしたんですがすらすらとアートの場所や由来を詳しく説明してくれたこと。

アートは、人の心を動かすんだなあと感動したのを覚えています。

またいつか行きたい、思い出の島。