髪結いの亭主

髪結いの亭主。
1991年フランス映画。
フランス映画界の巨匠、パトリスルコント監督の作品です。
セザール賞7部門ノミネート作品。
ぶっちゃけエロだいぶありまーす。
多分15禁位はありそうな。。。
この映画でパトリスルコント監督は日本でも知られるようになったのだそう。
1990年代辺りのフランス映画は詩的な作品が多くて、
個人的に難しいなあと感じるのですが、
パトリスルコント監督の映画はフランス映画らしい詩的な部分を踏まえつつ、
且つ濃ゆ~いストーリー設定の下に究極の人間愛を描いてることが多く、
個人的に見入ってしまう映画が多いです。
そして主人公は基本、
禿げ上がったおじさん。
子デブ。
小柄。
目立たない。
この4特徴を捉えている男性が多いんですw
でも面白いんです。そして奥が深いんですね。パトリスルコント作品は。
この作品は、小さい頃から美容師の奥さんと結婚したいというフェチズムをもって育った
冴えない子デブおじさんが中年にさしかかり、実際にいきつけの憧れの美人美容師を奥さんにもらってフェチズムと愛に溺れるという何とも癖のある作品。
まさしく男の夢想を実際に叶えてしまってるんですね。
主人公にとって毎日至福の日々。
そりゃあもう、奥さんのサロンに入り浸りです。
が、しかし!!
そう思わせといて作中の中盤戦あたりから、私的にかのベティーズブルーを超える究極の愛を描いていきます。
ある悲劇的な悲しい出来事が二人を引き裂きます。
奥さんの究極の愛の形といいますか、一般の人には理解しがたい愛がまた悲しいんです。
この映画は。
女性はいつでも好きな人に美しいと思われたい、愛されたいと願うもの。
結婚したら愛は冷めるといいがちですが、この作中の夫婦は永遠にホットなまんまです。
う~ん。おフランス!
是非。