モーガン プロトタイプL-9

ストーリー度:★★★
完成度:★★★
ジャンル:SF
制作:2016年
リドリースコット監督(代表作:エイリアン)の息子、ルークスコットの初監督作品。
舞台は近未来。その時代には様々なAI(人工生命体)が作られては廃棄を繰り返していました。
最新型のAIが開発され、人間に害がないかテストをしに開発会社の査定役が研究所にいるAIの少女(モーガン)を訪ねるところから物語は始まります。
その少女は、研究者たちに究極の人工生命体になるであろうと期待を寄せられていました。
主演は、スプリットでの演技が真新しいアニヤ・テイラー=ジョイ
最新のAI役の少女を演じています。
少女(モーガン)は研究所の研究者たちにも人懐こく、まるで人間の子供のように可愛がられて育てられていました。モーガン自身も研究者たちを友達だとは言ったり、彼女はまるで人間の少女のよう。
が、その時の顔の表情は笑っていません。。。
ある日、モーガンは研究者のうちの一人をある事件が原因で感情的になり、攻撃してしまったり、動物を殺したりとエラーを犯してしまいます。
そこから歯車は狂いだし、研究者たちはやむなく開発会社の査定役を呼び寄せテストし、廃棄するかどうかの判断を迫られることになります。
そうこうしているうちに次々とモーガンはエラーを起こし、暴走しだして。。。
研究所の周りは森林に囲まれ、湖もあるのにどこか無機質な映像で撮られており、まさしく近未来とモーガンの人間にはなり切れない人口生命体の危うさを表しているかのよう。
映像の撮り方、演出等どことなくお父さんのリドリースコット監督に似通ってる感じがあります。
見た後はザラっとしたような悲しさすらも感じることはできないような、無機質な空虚感を思わせる映画でしょう。
こういったSFものが好きな方には
是非。